活動報告

昨年度事業報告

2021年度事業報告

概 要

 2021年度における我が国経済は、長引くパンデミックの影響により引き続き厳しい中で推移しました。ワクチン接種の進捗などにより国民の活動制限が緩和され、10月以降には景気の持ち直しが期待されましたが、個人消費、設備投資共に確かな力強さを感じられぬまま第四四半期を迎え、ここで新型株の猛威に遭ったため、年度を通して経済の停滞感が拭われることはありませんでした。また、世界規模でのサプライチェーンが円滑を欠く中、追い打ちをかける様に勃発した欧州での戦争は、次年度に続く不透明さを一層強める大きな要因となりました。
 印刷産業においても、デジタル化による紙媒体需要減少が進む中、受注量は多くの分野で前年を上回ったものの、巣籠り需要の一巡や販促需要の回復遅れにより、パンデミック前までには達しませんでした。加えて、石化製品を始めとする印刷関連諸資材が連々と高騰を示して経営を圧迫し、価格転嫁交渉には厖大な労を取られることとなりました。一方で、ニューノーマルを見据えた考察と議論が進み、生活者行動の変化が需要へ与える構造や、オンライン社会の消費スキームを戦略に取り入れるなど、反転攻勢の基礎作りと具体化に努力しました。
 こうした中、印刷工業会の12の部会は、合同部会で発表した「2021度計画」に則り、会議開催形式は参集とオンラインを複合させて精力的に活動を推進しました。営業各部会では、日印産連の『アフターコロナプロジェクト』に協力し、今後の各市場の予測を議論してレビューに供しました。出版印刷部会では、雑誌協会、取次協会との「緊急協議訓練」を継続開催する一方、取引慣行改善を主な趣旨とした依頼文書を作成し、雑誌協会、書籍協会へ提出しました。商業印刷部会では事業領域拡大のヒントを得るため計8件の新市場勉強会を、軟包装部会・紙器印刷部会でも若手育成を旨とするセミナーを開催し好評を得ました。液体カートン部会では引き続き地球環境に力を注ぎ、飲料用紙容器のリサイクル調査・研究及び関連団体との情報共有に努めました。教育・研究部会では「緊張とプレッシャー」「決断力を磨く」のテーマで、技術部会でも「幸せのメカニズム」のテーマで夫々トレンドセミナーを開催し、多くの方に聴講していただきました。女性活躍推進部会でも「自分らしい経営者を目指して」と題したセミナーを、その他の部会でも見学会・勉強会を可能な限り企画・開催し、部会員の貴重な糧とすることが出来ました。
 日本印刷産業連合会へは17名の理事と1名の監事を、また常設委員会にも多数の委員を派遣し連携強化を図り、経済産業省他からの要請への協力や発言でも協調しました。
 以上の様に厳しい状況下、印刷産業の課題解決と会員各社の事業活動への貢献に努める一方、会員懇談会をはじめ各部会でも懇親の場を設けることが叶いませんでしたが、会員会社の皆様からは根気強いご理解とご支援をいただき感謝に堪えません。心より御礼を申し上げます。

 

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