2017出版ビジネスのために
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わかりやすい校了紙の作成校正ルールを守り、誰が見てもわかる校了紙を作成し、効率改善をはかりましょう。【現況と課題】校正紙の間違った作り方や赤字指示の不適切さが原因で、修正ミスが発生します。また、確認作業に必要以上に時間をかけ過ぎることで、スケジュール遅延も多々発生しています。 ❶ 「赤色の指示」が修正対象です。原則として黒色鉛筆、青色ペンなどは修正されません。❷赤字は、判読しやすい大きさで、わかりやすく誤解しにくい表現で記入しましょう。❸修正指示は一枚に集約してください。複数枚に分散すると見落としなど、ミスの原因になります。  例:文字指示+色調指示。編集部指示+デザイナー指示+著者指示 等❹修正データにはカンプを必ず添付しましょう。その際修正データの修正確認をしますので修正箇所がわかるようにしてください。❺曖昧な赤字には確認作業が必要となりスケジュールを圧迫します。特に電話、メールなどの確認は正確さに欠け、事故の要因となる危険もあります。例:削除する赤字に対して「トル」とだけ指示されている。この場合「トルツメ」なのか「トルママ(アキ)」なのか確認が必要になります。❻抽象的な赤字は避けましょう。例:「スッキリとした青空に」や「写真全体を湿っぽく」などの赤字のみだと製版担当者は判断に困ります。より具体的に修正ができるように補足説明等を加える必要があります。36いつも適切で明解な赤字を出版×印刷 ‘おさえておきたい8つの基本’アプローチ制作編集販売デザイン

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